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2006年11月30日(木) 00時00分

冬限定納豆 学生が「開発」朝日新聞

  川崎市多摩区の専修大学の学生がインターンシップの一環として、食品会社カジノヤ(本社・麻生区)と共同開発した「ピリ辛ねぎ味噌(みそ)たれ・冬味納豆」が12月1日から発売される。学生が、学内で納豆のアンケートを実施したり、約100種類の納豆のたれを試作したりして考案した。県内からシンガポールまで、約200の食品売り場で、来年2月28日まで販売されるという。

(藤山圭)

  インターンを実施したのは、専修大学経営学部の池本正純ゼミと高柳美香ゼミの3年生24人。今年度から始めた地域密着型インターンシップ活動の中で、生産現場を直接感じてもらうのが狙いだ。学生は今年5月、カジノヤの生産工場を見学し、納豆のたれやパッケージの製作を始めた。

  二つのゼミのうち、池本ゼミはたれの開発に先駆けて、生協などで市場調査を実施。たれ作りのヒントを得るために、約200人の学生に「冬のイメージ」や「納豆購入の基準」などを聞いた。

  アンケート結果をもとに、試作品作りを開始。学生たちは学食に集まり、持ち寄った食材で納豆のたれづくりを繰り返した。7月下旬、池本ゼミの学生が「ピリ辛ねぎ味噌だれ」「白胡麻だれ」「あんこだれ」の3候補に絞るまで、約100種類を試作。池本ゼミの上島愛子さん(21)は「家の冷蔵庫も納豆でいっぱい。毎日、納豆ばかりでした」と振り返る。

  カジノヤが二つのゼミから提案された六つのたれの案を検討した結果、「ピリ辛ねぎ味噌だれ」が商品化されることになった。

  意外な発見もあった。池本ゼミで3候補に残った「あんこだれ」。アンケートに関係なく学生が独自に試した。学生があんパンのあんこだけを取り、納豆に混ぜて食べると、予想外においしかったという。カジノヤ営業部の森本亨課長(45)は「業界人には、なかなか思いつかない発想。試作品をおそるおそる食べてみたが、妙においしかった」。今後、商品化を検討するという。

  池本ゼミの学生によると、今回、採用された「ピリ辛ねぎ味噌だれ」は、「冬→温かいもの→おみそ汁→伝統食」というイメージや、アンケートの「食べてみたい納豆のたれ」の質問に、「ねぎ」や「ねぎ味噌」が上位にランクインしたことが背景にあるという。上島さんは「朝、おみそ汁を作る時間がない方などに、冬味納豆を食べてほしい」と話している。

  冬味納豆は、1パックの希望小売価格が166円。県内や山形、千葉の両県で販売されるほか、12月にはシンガポールに向けて船で輸出されるという。売り上げ目標は約10万個。インターネットでも注文できる。問い合わせは、カジノヤのHP(http://www.kajinoya.co.jp/)または、(044・988・4577)へ。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000611300004