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2006年11月30日(木) 08時04分

「新卒で就職できない人は欠陥品」…近大理工学部HPで講師暴言スポーツ報知

 近畿大学(本部・大阪府東大阪市)の理工学部理学科物理学コースが運営するホームページ(HP)に「新卒で就職出来てない人は欠陥品」などと、フリーターを侮辱したともとれる文章が掲載され、外部からの指摘を受けて削除されていたことが29日、分かった。問題の文章を書いたのは就職指導を担当している同学科の男性講師。この講師は「外部の人が見るとは思わなかった」と釈明している。

 「新卒で就職する、しない、は天国と地獄の分かれ目と言っても過言ではありません」「毎日フリーターをやって、ただ若さと労働を切り売りする日々を過ごし、30代40代になってとてつもない不安と寂しさにおそわれることにならないようにして下さい」

 フリーターに明日はない…そんな文章が大学の就職指導の講師によって書かれていた。同校によるとHPの開設は4年前で、この講師は「夢を実現するために、今はまず就職すること」と、学生を励ます目的でビックリ文章を執筆。初掲載の時期こそ不明だが、手直しを重ねながら、就職情報のHPに長期にわたり掲載され続けた。

 この中には、前述の文章以外にも「新卒で就職出来ていない人は落ちこぼれであり欠陥品。君がどのように言い訳をしようと、社会は欠陥品と見ます」「30歳後半になったフリーターは悲しく惨め」などと、フリーターを侮辱するかのような記述があった。

 今月21日夜に「自分もフリーターだが、欠陥品と書かれ腹が立った」というメールが届いたため大学側が気付き、文章を削除。同22日に抗議が届いたことを大学側から知らされた講師が、メールの送り主におわびしたという。

 この講師は、HPに文章を執筆した動機について「父親が息子にハッパをかけるつもりで書いたのだが…。まさか外部の人が見るとは思わなかった。言葉をちゃんと選び人を傷つけないようにしなければいけない」と釈明した。

 講師によると、3年ほど前まで近大全体の新卒就職率は70%ほど。学生の未来を心配し、応援する熱意が過ぎたために少々行き過ぎた表現となってしまったようだ。

 この講師は同大学出身で別の国立大学大学院に進み、超低温物理などを研究してきた。就職指導を担当したのは6、7年前から。通算で5、6年間担当しているという。今回の事態を受け、就職指導役を降りるかどうかについては「まだ大学側と話し合っていないので何も言えない。ただ、私個人としては、今後も学生には新卒で就職してほしい」としている。
(スポーツ報知) - 11月30日8時4分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061130-00000047-sph-soci