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山陽新幹線に乗車中に女性の胸を触ったとして、兵庫県迷惑防止条例違反の罪に問われた会社役員の男性（５７）＝神戸市兵庫区＝の判決が３０日、大阪地裁であった。横田信之裁判長は「男性の手が女性の胸に触れたのは事実だが、故意に触ったと認めるには合理的な疑いが残る」と述べ、男性に無罪（求刑懲役４カ月）を言い渡した。
男性は今年３月、同県姫路市内を通過中の博多発名古屋行きのぞみに乗っていた際、右隣に座っていた女性（当時２５）の左胸を左手で触ったとして逮捕、起訴された。男性は公判で「身に覚えがない」と主張していた。
横田裁判長は「胸を触られたという被害者の供述は信用できる」と指摘したうえで、「男性は飲酒後に席につき、女性のほうを向いて体を横に倒して眠っており、その際、左手が女性の胸に触れたとしても不合理とはいえない」と判断した。