悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年11月29日(水) 00時00分

児童ポルノ14人摘発 ネット上隠語で交換朝日新聞

◇画像・映像 メールで

 少女のわいせつ画像や動画を交換していた児童ポルノ愛好家グループが摘発された事件は、さいたま地裁で開かれた公判で、メンバー同士がインターネット上で隠語を駆使し、児童ポルノを交換していた実態が明らかになった。県警は、摘発した計14人のほかにも20〜30人のメンバーがいたとみて、今後も捜査を続ける。

◇メンバーさらに20〜30人?

 埼玉、宮城両県警が28日までに摘発した児童ポルノ愛好家グループは計14人。メンバーの職業は、郵便局員や自衛官のほかJR職員など様々だ。匿名性の高いインターネットを利用し、独自のネットワークを築き、児童ポルノを収集していた。この日公判があった、所沢市北秋津、飯能郵便局員の奈良昌幸(30)、東京都練馬区貫井3丁目、巣鴨郵便局員の嵐僚(あきら)(34)の両被告=いずれも休職中=もインターネット上で隠語を使い、やりとりしていた。

 11月にあった嵐被告の冒頭陳述などによると、両被告は、5、6年前に、奈良被告のホームページをきっかけに知り合い、互いに電子メールを交換するようになった。

 嵐被告は「『炉(ロ)』送って」と奈良被告からわいせつ画像の提供を求められたという。『炉』は「ロリータ」を意味する児童ポルノの隠語で、2人はこうした隠語を使い互いに画像をやりとりしていたとされる。

 関係者によると、メンバーは年数回、カラオケボックスなどで「オフ会」と称して集まり、それぞれが所有する児童ポルノを持ち寄っていた。

 県警にこれまで押収されたDVDやCD—Rは約3千枚、パソコン内のわいせつ画像などは500万枚以上にのぼる。県警のある捜査員は「児童ポルノの延長線上に子どもが被害に遭う事件がある」と指摘する。県警は他にも20〜30人のメンバーがいるとみて捜査を続けている。

◇初公判 起訴事実の一部を否認「自分のために所有」 

 さいたま地裁で28日、飯能郵便局員の奈良被告の初公判が開かれた。

 児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供目的所持)などの罪に問われた奈良被告は「所持はしていたが、提供するためではなく自分のコレクションとして持っていた」と起訴事実を一部否認した。

 起訴状などによると、奈良被告はインターネット上でメッセージやファイルなどを瞬時に交換できるソフトを使い、巣鴨郵便局員の嵐被告に、少女の裸体が映った画像を送信したとされる。

 一方、奈良被告に児童ポルノの映像データを送ったとして同法違反(提供)の罪に問われた嵐被告の判決公判が同地裁で同日あった。

 今岡健裁判官は「幼児の人権を顧みない悪質な犯行」と述べ、嵐被告に罰金120万円(求刑懲役1年)を言い渡した。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000611290001