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2006年11月29日(水) 08時36分

村上被告、30日に初公判 全面対決の様相朝日新聞

 証券取引法違反(インサイダー取引)の罪に問われた村上ファンド前代表の村上世彰(よしあき)被告(47)と、法人としての投資顧問会社「MACアセットマネジメント」に対する初公判が30日、東京地裁で開かれる。村上前代表は、ニッポン放送株の買い付けについて、「ライブドアが大量買い付けできる見込みはなく、インサイダー取引にはあたらない」として、起訴事実を否認する方針。検察側は「不正に利益を得る目的で未公表の情報を利用した」としており、全面対決となる見通しだ。

 前代表の公判では、検察側と弁護側、裁判所の3者が争点を整理する「公判前整理手続き」が採用され、主な争点は7点に絞り込まれた。(1)ライブドアがニッポン放送株の大量買い付けをする方針を決定した時期がいつだったのか(2)村上前代表はライブドア側の決定の伝達を受けたのか——などが争点の中心になりそうだ。

 検察側は、ライブドア前社長の堀江貴文被告(34)=公判中=と前取締役の宮内亮治被告(39)=同=の2人が、「遅くとも04年11月8日までに大量買い付けの方針を決め、村上前代表に伝えた」としている。

 これに対し、前代表側は、「ライブドア側に当時、資金調達の見込みはなく、客観的に見て実現可能性があったとは言えない」として、前代表に決定があったとの認識はなかったと反論するとみられる。

 また、村上前代表が逮捕された今年6月5日当日の記者会見の際に、「(重要事実を)聞いちゃった」と述べた点について、検察側が「過失で聞いたのではなく、インサイダー取引の故意があった」と発言を訂正する内容の供述調書を認めさせたのは、自白の強要にあたるとして、調書の任意性を争う方針だ。

 村上ファンド事件の公判は、来年4月までの29回(予備日を含む)に及ぶ集中審理。

http://www.asahi.com/national/update/1129/TKY200611290107.html