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2006年11月29日(水) 00時00分

「新卒で就職できない人は欠陥品」 近畿大HPに記載朝日新聞

 近畿大学(本部・大阪府東大阪市)物理学コースが運営するホームページ上に、「フリーターやニートになっては人生台無し」「新卒で就職出来ていない人は欠陥品」などと書かれた就職担当の講師の文章が掲載され、外部からの指摘で削除されていたことがわかった。同大学は「あくまで在学生を対象に、これから就職活動に臨むにあたっての奮起を促す趣旨だったが、誤解を招く表現があり、申し訳ない」としている。

 問題の文章が掲載されたのは、理工学部理学科物理学コースのホームページ。就職情報のページに学生の就職活動を支援する「就職対策委員」の理工学部講師からのメッセージとして、「就職活動は君一人の『孤独な』戦いです。勝利を得るまで、人知れず何度も何度も立ち上がって挑戦です。(中略)フリーターやニートになっては、人生台無しです。復帰できません」などと掲載していた。

 別の個所では「なぜなら、新卒で就職出来ていない人は落ちこぼれであり、欠陥品だからです。君がどのように言い訳をしようと、社会は欠陥品と見ます」「既卒者は(中略)肉体労働に近い、人が敬遠するような職を探すことになります」などとあった。

 こうしたメッセージは就職活動のアドバイスなどとともに03年ごろから掲載し始め、文章には時々手を加えていたという。今月22日ごろ、「自分はフリーターだが、腹が立った」と抗議する匿名メールが理工学部に届き、同学部は「表現に誤解を招く部分がある」として、これらの文章を削除した。

 この講師は「4年間大学に通った結果がフリーターでは、親も悲しむ。就職活動は甘くないという危機感を持ってもらう狙いだったが、表現が不適切だった。おわびしたい」と話している。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200611290004.html