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公判は、前社長が全面否認の姿勢を貫いたまま、この日ですべての証拠調べが終了。次回の12月22日に検察側の論告求刑、来年1月26日に弁護側の最終弁論があり、2月中にも判決が言い渡される予定だ。
被告人質問ではまず、裁判官の一人が、元部下らが粉飾決算とされる会計処理の過程を細かく報告していた各メールについて確認。前社長は、ほぼすべてについて「記憶にない」と答えた。裁判官が「見ていないことはないでしょう」「内容を分かっていたのではないか」とただすと、「どうしてそうなるんですか」とムキになる場面もあった。
検察側が立証の柱の一人としている前取締役の宮内亮治被告(39)からのメールの内容を問われた際には「宮内さんのメールは理解不能。誤字脱字当たり前。ロジックおかしい」と批判した。
小坂敏幸裁判長は「明々白々の事実があるメールの存在まで記憶が再生できないとなると、君の記憶はかなりあいまいなのでは」と追及。さらに、子会社への架空売り上げの計上について「部下があなたの何らかの言葉を勘違いして粉飾に走ってしまったのでは」と質問したが、前社長は「絶対にない。自信があります」と否定した。
最後に心境を問われると、「もっと(部下と)コミュニケーションをとったり、注意して見たりしていればよかった。スピード重視できたが、それがゆがんで事件になった」などと振り返った。
http://www.asahi.com/national/update/1128/TKY200611280471.html