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ＩＰ電話会社「近未来通信」（東京都中央区）が社会保険料数千万円を滞納していたことが、関係者の話で分かった。
社会保険庁中央社会保険事務所は２８日、資産差し押さえのため捜索に入る手続きを始めた。
同庁などによると、近未来通信は、社員の健康保険や厚生年金の保険料数か月分を滞納。中央社会保険事務所は９月、預金など資産の一部を差し押さえたが、滞納額を満たせなかった。同事務所は今後も自主的に納付するよう求めるが、納付される見込みは小さいという。
同社は都税約６０００万円も滞納していたとして、東京都の捜索を受けている。
一方、総務省は２８日、近未来通信への立ち入り検査について、同日午前１時半に終了したことを明らかにした。検査は計３か所で、開始から約１３時間に及んだ。説明できる幹部や社員が不在のため、長時間にわたったという。近く検査結果を公表する。
同省によると、検査したのは、本社事務所とカスタマー営業部がある関連先（中央区）、新宿データセンター（新宿区）。同社幹部から、通信用ネットワークの構成などについて説明を求めたという。
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近未来通信に関する被害者弁護団が２９日、発足する。弁護団長には紀藤正樹弁護士が就任し、東京の３弁護士会の有志が参加。１２月２日午後６時から、東京・霞が関の弁護士会館で被害者説明会が開かれる。