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2006年11月28日(火) 13時45分

<霊感商法>名古屋の表札・印鑑販売業者を捜索 福岡県警毎日新聞

 高齢者宅を訪問し、高級印鑑の購入を迫ったとして、福岡県警は28日、表札・印鑑訪問販売会社「新日本福寿」(名古屋市北区)の本社や福岡、北九州両支社などの関係先4カ所を特定商取引法違反(威迫・困惑)容疑で家宅捜索した。全国の消費生活センターに96年以降、686件の苦情・相談が寄せられており、県警は億単位の収益を得ていたとみて、実態解明を進める。
 調べによると、同社の営業員ら8人は昨年8月〜今年4月、山口県下関市の女性(74)や佐賀市の女性(65)ら3人に「息子さんの字画が悪い。早死にしますよ」「印鑑を作れば家運が良くなり運勢が開ける」などと印鑑の購入を勧誘し、家に居座って「家を守りたくないのか」などと契約を執ように迫った疑い。それぞれ象牙の印鑑1本(31万6000円)や、印鑑3本セット(26万5000円)などをクレジット契約で購入させ、計約190万円の売り上げを得ていた。
 同社は、営業員と羽織はかま姿の祈とう師役の2人1組で高齢者宅を訪問。当初は「表札が悪いから替えませんか」などと表札の販売を勧誘し、契約を取り付けると「家宝印」の購入を持ち掛けていた。販売していた印鑑は市場価格3万円前後の象牙製で、30万円前後の価格につり上げて販売していた。
 関係者によると、「小屋の位置が鬼門。今まで何もないのが不思議」「息子夫婦が別れて孫を取り合う」などと祈とう師役が悪い「お告げ」をして高齢者の不安をあおった上で、契約を迫るケースもあった。契約に応じない場合、テーブルをたたくなどして何時間も居座ったという。
 登記簿によると、同社は87年に設立。印鑑販売のほか、畳やサウナバスの製造・販売を事業内容に掲げている。【石川淳一】
(毎日新聞) - 11月28日13時45分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061128-00000057-mai-soci