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2006年11月25日(土) 18時14分

東大が「オンデマンドバス」実験朝日新聞

 人や環境に優しい公共交通システムを開発しようと、東大が柏市の同大柏キャンパス周辺で、「オンデマンドバス」の実験に取り組んでいる。インターネットや電話で利用者が行き先と時間を伝えると、バスが希望のバス停に来る。都市部のマイカー抑制や過疎地の交通対策への応用などが期待されている。

 実験しているのは、東大大学院新領域創成科学研究科の大和裕幸教授の研究室。「オンデマンドバス」は、路線バスの停留所より細かくバス停を設ける。利用者が、乗り降りする場所と到着または乗車の希望時間を、ネットや電話でホストコンピューターに伝えると、コンピューターが乗車可能なバスがあるかを検索して回答する。希望通りならば予約し、希望のバスがなければ再度、別の時間を伝える。

 予約が成立すると、すぐにバスの運転手脇に設置された端末に情報が伝えられ、バスは指定の時間にバス停にやって来る。到着予定時間にあらかじめ「ゆとり」を持たせることで、走行中、ルートから少し離れたバス停に寄って欲しいという予約が入っても、「ゆとり」の時間の範囲内であれば対応できる。

 実証実験は1月から断続的に続けていて、現在5期目。朝と夜、2台の小型バスなどが、東大の学生や教職員、地域住民の要望に応じ、柏キャンパス周辺を走り回っている。時には10人以上が乗り合わせることもある。

 大和教授は「オンデマンドバスの導入で、CO2削減や渋滞緩和、交通弱者へのサービスなどが期待できる。路線バスが撤退した過疎地への応用も可能」と説明する。

 5期にわたる実証実験で、システムはほぼ完成したとしていて、同教授は「既存事業者にも配慮しながら、地域の包括的な交通システムの中でどうしたら事業化できるかを検討していきたい」と話している。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000611250003