悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年11月24日(金) 23時22分

コンタクト診療報酬水増し請求、一斉監査へ 厚労省朝日新聞

 コンタクトレンズ(CL)の購入希望者を専門的に検査する眼科診療所(CL診療所)が、診療報酬を水増し請求する例が全国で相次いでいる問題で、厚生労働省は24日、来年初めにも全国各都道府県で一斉に、不正の疑いが強い診療所に対して監査に入る方針を固めた。不正が明らかになれば水増し分の診療報酬の返還や、診療所の保険医療機関指定の取り消しなどの処分を行う。

 厚労省はすでに、不正の疑いが強い全国六十数カ所の診療所を把握している。しかし、コンタクト販売のチェーン店が中心となって組織的、広域的に不正が行われているケースも多いとみており、各都道府県の社会保険事務局が個別に指導・監査を行っても効果は薄いと判断。一斉監査を行うことにした。

 年内に全国の社会保険事務局の特別監査担当者会議を開き、情報交換をして、監査対象となる事業所をリストアップした後、全国で監査に入り、不正の全容解明を目指す。

 CL診療所は全国約6500の眼科診療所の約5分の1を占め、大半がCL量販店と患者紹介などの協力関係を結んでいる。4月の診療報酬改定では医療費削減を目的として、CL患者が全体の7割以上を占める診療所では保険点数が約半分に引き下げられた。

 しかし、4月以降も、CL患者の比率を実際よりも低く偽るなどして、以前と同レベルの診療報酬を請求している診療所が多数あるとみられ、日本眼科医会の内部調査では、8割近くの診療所で水増し請求が行われている可能性が高いという。

http://www.asahi.com/life/update/1124/016.html