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2006年11月24日(金) 00時00分

復党迷走…中川幹事長の強硬姿勢に党内から大逆風ZAKZAK

=顔写真=に対しても、「幹事長に丸投げせず、首相が大方針を示すべきだ」との不満がもれ始めている。

 【秀直Vs昭一】

 「党3役もそれぞれルールの中で発言をしている。逐一同じことを言うと、どこかの国みたいになるではないか」

 中川政調会長は24日、記者団にこう語った。

 前日の講演で、平沼赳夫元経産相ら造反組に「復党3条件」を突き付ける中川幹事長の姿勢について、中川政調会長は「総括しろとか反省しろとか言うと(中国の)天安門事件を思いだす。政治には最後は情というものがある」と批判して注目されたが、改めて意見対立もやむを得ないとの考えを示したのだ。

 もともと、保守的思想を持つ中川政調会長と、リベラル色の強い中川幹事長には距離がある。だが、このタイミングで党3役の1人が中川幹事長に異論を唱えたことについて、自民党関係者はこう語る。

 「政調会長の発言が流れを変える可能性がある。党内の多くは『復党には大義が必要だ』と分かっているが、復党自体は容認している。そのため、中川幹事長の態度に『そこまでやるのか』と、少しずつ違和感を持ち始めている」

 【幹事長批判】

 現に、この日、自民党内からは幹事長批判が相次いだ。

 久間章生防衛庁長官は閣議後の記者会見で、「自民党に入りたい人は1人でも2人でも入れたらいい」と述べ、条件をつけずに平沼氏らの復党を認めるべきと主張。

 青木幹雄参院議員会長も党役員連絡会で、「(造反組が昨年の)衆院本会議で法案に賛成したことは最大の意思表示。文書で誓約する必要はない」と述べ、中川幹事長に柔軟な対応を求めた。

 これに対し、中川幹事長は記者会見で、「国民との約束を実行するためには非情覚悟でやらなければならない。自民党は仲良しクラブではない」と述べ、条件を変更しない考えを強調。中川政調会長らの批判にも「情だけが支配すれば、国民から相当の批判を受ける」と反論した。

 【結論持ち越し】

 一方、平沼氏ら造反組は24日午前、国会近くで復党問題への対応を協議した。会合には平沼氏をはじめ、堀内光雄元自民党総務会長、野田聖子元郵政相ら12人全員が出席したが、結論は出ず、週明けの27日午前に再協議することになった。

 平沼氏は会合後、「27日にみんなでまとまって(方向性を)出すことになった」と説明。自身の対応については「これから地元に帰って相談して決める」と述べた。

 今後、27日の復党願の提出期限に向け、平沼氏が「郵政民営化反対」を貫くのか、造反組から平沼氏への同調者が出るかが焦点だが、最大のキーマンである安倍首相の意向も注目される。

 中川幹事長は「首相の一任を受けている」と語るが、最近の安倍首相は「幹事長に不信感を抱き始めた」との指摘もあり、一連の幹事長発言は「本当に首相の意をくんだものなのか」といった疑問も出ているのだ。

 安倍首相と政治信条で一致する中川政調会長が“幹事長批判”に舵を切ったことも、党内の不協和音をあおっている。

 ともかく、党内混乱を早期に収拾するためにも、首相自身が復党問題について方針を語り、問題を処理するのがベストではないか。

ZAKZAK 2006/11/24

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_11/t2006112439.html