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2006年11月24日(金) 15時34分

<いじめ>防止に「学年超え交流」が注目集める 千葉など毎日新聞

 いじめによる自殺が相次ぐ中、学年の異なる子どもたちが交流する「ピア・サポート」と呼ばれるプログラムが注目を集めている。実施している学校は「校内の雰囲気が温かく、良くなった」と評価。専門家による調査でも、子どもたちが学校生活により充実感を感じるなどの変化が実証されている。
 ピアは仲間、サポートは支援の意味で、異なる年齢の子どもたちが交流し、社会性の発達を支援するプログラム。1960年代に米国で原型が考案され、70年代に英国、カナダなどに形を変えて広まった。英国では「いじめ防止に有効」と言われているという。日本ではさらに改良され、90年ごろから実施する学校が出始めた。
 千葉県市川市立稲越小(児童数148人)は03年から導入。1〜6年生のグループを作り、6年生が1年生の世話係を務めるほか、各種行事もグループで行動。清掃もクラス単位ではなく、グループ単位だ。
 国立教育政策研究所が04年7月、同12月、05年3月に稲越小の6年生を対象に行った追跡調査では、「学校が楽しい」に5段階で答える質問で、当初平均4.38が4.88に上昇。「今の自分が好き」は、3.26から3.76に上がった。
 同様の効果は、同研究所が02〜03年度、ピア・サポートプログラムに取り組んだ富山県上市町の小学校6校でも確認された。稲越小6年の真本菜央さん(11)は「掃除や遠足を一緒にするのは、大変だけど楽しい。兄弟ともちょっと違って仲良くできる」と話す。
 稲越小の瀧野英一校長は「グループ内でそれぞれが役に立っていることを認識できれば、自分の存在感を確認できる。異なる学年で交流することで、相手のことを考える力がつき、いじめも防げるのでは」と効果を説明する。
 国立教育政策研究所生徒指導研究センターの滝充総括研究官は「プログラムでは『責任ある役割を果たせている』『集団の一員として受け入れられている』という自己有用感を得ることができ、お手伝いをした側が育つことが一番のメリット。ただ、年齢差がない中学や高校では簡単に効果が得られない。上級生が職業体験の経験を下級生に伝えるなど、自己有用感を獲得できるよう工夫が必要だ」と話している。【高山純二】
(毎日新聞) - 11月24日15時34分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061124-00000053-mai-soci