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2006年11月23日(木) 00時00分

都知事四男が『公費出張』 東京新聞

 現代画家として活動する石原慎太郎東京都知事の四男(40)が、都の事業「トーキョーワンダーサイト」(TWS)の活動に関連し、都費で欧州に出張していたことが二十二日、分かった。共産党都議団が会見で明らかにした。同都議団は四男が米ニューヨークでの芸術関連会合に都代表団の一人として参加していたことも指摘し「知事のトップダウン事業に子息が深くかかわるのは都政の私物化だ」と批判している。

 同都議団の資料などによると、四男はTWS事業事務局の依頼で二〇〇三年三月十九日から二十六日、パリやベルリンに出張。当時、事務局は能とオペラを融合した企画を検討しており、四男は事前調査として地元楽団の演奏会を聴いたり、ベルリン芸術祭事務局を訪問した。四男は委員を委嘱されていた。

 四男の出張費は計約五十五万四千円で全額、都費でまかなわれ、内訳はパリの演奏会チケット約十二万七千円、日当約四万六千円、支度料約三万五千円などだった。

 一方、四男が都代表として出席したのは昨年二月十七、十八の両日、ニューヨークで開かれた都市サミット。「都市の公共芸術戦略」をテーマに、十の姉妹都市の代表が参加した。都の代表団は四男など計四人。四男への都費支出はない。

 また、〇一年十二月に開館したTWS本郷(東京都文京区)には四男が原画を描いて制作されたステンドグラス計五点が設置されていることも分かった。制作費総額は三百万円だったが、四男への都費支出は確認されていないという。

 TWS事業所管の都生活文化局は「不正な支出も情実人事も一切ない。四男は芸術の才能がある。知事の息子だから事業にかかわってきたわけではない」としている。

<メモ>トーキョーワンダーサイト(TWS) 石原慎太郎東京都知事が発案した文化政策。都施設を活用し、若手芸術家の育成、支援の作品発表や交流の場を提供している。2001年12月開館のTWS本郷(文京区)、昨年7月のTWS渋谷(渋谷区)に続き、今年11月には3館目のTWS青山クリエーター・イン・レジデンス(同)がオープン。運営主体は都の補助で設立された任意団体から、今年4月に都の外郭団体「都歴史文化財団」に完全移管された。本年度の都の補助金は約4億7000万円。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061123/mng_____sya_____010.shtml