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2006年11月22日(水) 03時04分

NTT固定電話 赤字、利用者負担へ朝日新聞

 固定電話の全国一律サービスを維持するためNTT東日本、同西日本の不採算地域の赤字の一部を通信業界の主要企業で穴埋めする「ユニバーサルサービス制度」について、情報通信審議会(総務相の諮問機関)は21日、「制度の適用を認めるのが適当」との答申をまとめた。総務省は答申を受け22日に制度の発動を初めて認可する。固定・携帯を問わず1電話番号あたり月7円の負担金が通信事業者にかかり、早ければ来年1月から大部分が利用者に転嫁されるとみられる。

 NTT東西は、都市部のもうけで山間部や離島など不採算地域の損失を補填(ほてん)し、全国一律サービスを維持してきた。しかし、携帯電話やIP(インターネット・プロトコル)電話の普及で、固定電話の契約者数や通信量の減少が続いているほか、競争の激化で都市部でも両社の固定電話の採算は悪化。このため、携帯電話を含む主要な通信事業者が維持コストを負担する制度が02年に作られ、通信業界団体から今年9月に初めて適用申請が出されていた。

 今回の答申では、05年度の赤字のうち、NTT東西を含む通信事業者56社が約153億円を補填することになる。通信大手のうちKDDIやソフトバンクなどが、すでに利用者に負担を転嫁する方針を示唆している。

 今後の赤字拡大を抑えるため、答申は、NTT東西に一層の経営効率化を求めた。固定電話の基本料金は地方が安く、都市部で高く設定されているが、この料金体系についても見直しの検討を要請した。基本料金だけでなく、都市部で競争力を高める通話料金の値下げも「可能な限り検討することが望ましい」とした。総務省は22日にNTT東西へ効率化の実績報告などを行政指導する。

 同審議会が答申に先立ち、制度に対する意見を募ったところ、消費者団体などから「NTT東西の合理化努力で負担を吸収する余地がないか検討すべきだ」などの意見が寄せられていた。

 総務省の試算では、NTT東西の固定電話への赤字補填額は07年度に280億〜380億円に拡大する見通し。利用者負担の増加が見込まれており、答申は総務省に対して制度の見直しに向けた検討を進めることも要請した。総務省は来年中に見直しの試案をまとめる予定だ。

http://www.asahi.com/politics/update/1122/001.html