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2006年11月22日(水) 19時14分

ハードでPCウイルスを高速チェック 産総研が技術開発朝日新聞

 経済産業省系の独立行政法人・産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は22日、コンピューターウイルスをLSI(大規模集積回路)でシャットアウトする技術を開発したと発表した。対策ソフトを使う場合に比べ、処理が速く、パソコンの動きを遅くしないなどの利点があるという。5年以内の実用化を目指す。

 同研究所次世代半導体研究センターの高橋栄一主任研究員らは、内容の書き換えができる特殊なLSIを使い、ウイルスチェック器を開発。パソコンをネットワークにつなげるとき、これを通すようにすればウイルスをブロックできることを確かめた。新種のウイルスが出た場合などは、情報を自動的に受け取ってLSIの内容を変更する。

 ソフトウエアでウイルスをチェックする現在の方法は、パソコンの動作やインターネットへの接続が遅くなる欠点があった。また、一度パソコンの中に取り込まれたウイルスをチェックせざるをえない。新システムは遅れがなく、水際でウイルス感染を阻止できる。

 ホストコンピューターに1個付ければ、それにつながる個々のパソコンも守れる。また、感染したパソコンから外にウイルスがばらまかれることも防げる。パソコンだけでなく、ネットワークにつながる情報家電のウイルス対策にも有効だという。

 現在、国際特許を申請している。「同様の特許があるという指摘がないので、ウイルス対策に書き換え可能なLSIを使うアイデアは世界初なのでしょう」と高橋さん。

 今は市販のLSIを利用しているが、専用LSIを開発して価格を下げ、ウイルス対策ソフト並みの1万円以下を目指すという。

http://www.asahi.com/business/update/1122/128.html