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2006年11月21日(火) 00時00分

差し押さえ車、ネット公売で予想外の高値朝日新聞

 高松市が今月上旬、市税の滞納者から差し押さえた乗用車やトラックを初めてインターネットで公売したところ、ふたを開けてびっくり。9台売って悪くても計146万円になるとそろばんをはじいていたら、8台が売れて計526万円に。予想の約3・6倍という高値に、市納税課は「これまででは考えられなかった数字。今後もどんどんやっていきたい」とほくほく顔だ。(岡本智)
 市では、市役所を会場に車の公売を05年度から実施しているが、いずれも業者を中心に参加者が2〜6人と少なかった。「公売は一般の人になじみが薄い。もっと競争原理を働かせられないか」と、今回初めてインターネットの「ヤフーオークション」を利用した。
 インターネットオークションは、購入希望者がいつでも自宅などから公売に参加でき、市内外から多数の参加者が見込めるのが利点。04年の東京都を皮切りに全国の自治体に広がっている。
 今回のオークションへの申込者数は計420人で、今月8〜10日の48時間に入札があった。20万円を見込んだトヨタ・クラウンは入札者がのべ210人にもなり、約95万円で落札。5万円を予想していたトラック2台が、ともに10倍を超える約50万円と約51万円の値をつけた。
 実のところ、市の手元に残るのは滞納額までで、いくら高値で売れても余ったお金は元の持ち主に返却される。
 それでも、財政難の市は大喜び。市では05年度末で市税の未収金が累積で約43億円となっているが、「給与などの差し押さえにも限界があり、滞納額を全額回収するのは難しい」(同課)ためだ。「まるで仲介業者のようだが、滞納したら愛車まで売られるという意識を持ってほしい」

http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000000611210002