2006年11月21日(火) 15時01分

架空請求詐欺：アダルトサイト舞台に被害総額は数億円にも　容疑で８人逮捕　／鹿児島（毎日新聞）

　県警は２０日までに、アダルトサイト利用者に架空請求をして金をだまし取ったなどとして、東京都内の債権回収会社社長と社員ら計８人を詐欺などの疑いで逮捕した。同社は組織的に架空請求の詐欺をしており、被害総額は少なくとも数億円に上るとみられる。
　逮捕されたのは、東京都新宿区百人町４、同社社長、鈴木達也（４０）、同区下落合１、同社専務、成田英冶（３９）の両容疑者と社員の計８人。ほかに姶良町平松、リサイクル業、林淳一容疑者（４５）ら４人も通帳を転売目的でつくったとして詐欺容疑で逮捕された。
　調べでは、成田容疑者は社員と共謀して６〜８月、アダルトサイトを閲覧した広島、熊本、沖縄の大学生（２０）ら３人から調査費など架空の名目で計１６０万円をだまし取った疑い。また、鈴木容疑者は６月、林容疑者らと共謀して鹿児島市の金融機関から通帳やカードをだまし取った疑い。
　同社では、約３０人の従業員が利用料回収を請け負っていたアダルトサイトの閲覧者に電話をかけ、調査費やデータ管理費など架空の名目で１人あたり数十万円をだまし取っていた。従業員に競わせ、３月から毎月数千万〜１億円をだまし取っていたとみられる。７月に鹿児島市内にある銀行の口座が振り込め詐欺の疑いで凍結されたことから、県警が捜査を進めていた。【大塚仁】

１１月２１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061121-00000231-mailo-l46