悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年11月21日(火) 21時18分

三菱ふそう大型トラックでハブに亀裂朝日新聞

 三菱ふそうトラック・バスは21日、静岡県の運送会社所有の大型トラック「スーパーグレート」(総重量25トン、97年製)で、前輪と車軸を結ぶ「ハブ」に長さ約10センチ、深さ約8ミリの亀裂1カ所と微細な亀裂が見つかった、と発表した。先月、同型車(97年製、走行距離約92万4000キロ)のハブの破断が鹿児島県で見つかったことから、同型車100台の抽出調査を実施していた。

 国土交通省は、脱輪防止のため、積極的に利用者に呼びかけて点検するよう指示。三菱ふそうは当面、96〜98年製の同型式の約1万台の利用者にダイレクトメールを送り、前輪ハブの摩耗量と亀裂の有無を無料点検。亀裂が見つかれば無償で新品と交換する。

 同社によると、亀裂が見つかったトラックは走行距離91万1835キロ。紙ロールや古紙を運んでいるという。亀裂や破断の要因の一つとされるホイールと接する面の摩耗は右側ハブが0.98ミリ、左側ハブは1.20ミリで交換基準の0.8ミリを上回っていた。

 今年3月にディーラーで車検を受けたが、摩耗量が適切に計測されていなかった。三菱ふそうは、この段階で交換すべきだった可能性があるとしている。ホイールの取り付けナットの締め付け力も基準の2.4倍と2.7倍だった。

 このハブは02年、ハブ破断によって脱落したタイヤが直撃した母子が死傷した事故をきっかけとしたリコールの対策品としても使われている。この際、同社は2割の過積載と1.7〜1.8倍の過剰締め付け、摩耗0.6ミリという条件で100万キロ走行しても亀裂が発生しない強度だと説明。国交省も研究機関で検証し、承認していた。

http://www.asahi.com/national/update/1121/TKY200611210414.html