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2006年11月20日(月) 00時00分

猫の殺害画像『あまりに残酷』 ネット反響 警察動かす 書類送検された男が書き込んだ掲示板 東京新聞

 「これはひどい」。インターネットのホームページに掲載された、殺された猫の画像。むごい仕打ちをした水戸市の無職の男(20)が二十日、動物愛護法違反で書類送検されたのは、動物への虐待に憤った埼玉県新座市の自営業の男性(40)らによる“告発”がきっかけだった。集まったメールなどは千三百通以上。このうち約六百十通が警察に届き、捜査が動いた。

 男性が偶然画像を見つけたのは四月下旬のことだった。「あまりにも残酷だ」。すぐに県警に通報するとともに、ネットで知り合った仲間と、この問題についてのホームページを作成。捜査を求める嘆願書の例文を掲載し、県警に提出するよう呼びかけた。

 メールなどで県警に寄せられた嘆願書は約六百十通。これを受けて、生活環境二課と新座署が捜査に着手した。

 男性らが九月に再び呼び掛けたところ、さらに約七百通の署名がメールなどで集まった。それも近く県警に提出する予定だったという。

 画像が公開された直後から、掲示板に「生き物をなんだと思ってんだ」「犯人を絶対捕まえなければ」などと抗議の書き込みが殺到。男は当初「この俺(おれ)が捕まるわけねーだろ」「黙秘すれば全(すべ)てが闇だ」と反論していたが、やがて「画像は車に轢(ひ)かれて死んだ猫を、さも殺されたかのように見せかけた次第」「『殺した』等と虚言を吐いたことについては、そのように書けば盛り上がると考えた為(ため)で」とトーンダウンした。

 男はその後、県警の事情聴取に猫を殺したことを認めた。“告発”した男性は「犯人は注目されるのが快感だったのかもしれない。摘発されて良かった」と胸をなで下ろした。

 ネットの掲示板では、二〇〇二年にも、猫を虐待する様子を公開した男が福岡県警などから動物愛護法違反容疑で書類送検された。その後も厳罰を求める嘆願書が殺到し、福岡地検が同法違反容疑で逮捕、同罪で起訴に踏み切り、福岡地裁で懲役六月、執行猶予三年の有罪判決が言い渡されている。

■猫殺害を公開男を書類送検 埼玉県警

 埼玉県警生活環境二課と新座署は二十日、猫を殺害したとして、動物愛護法違反の疑いで水戸市の男を書類送検した。

 調べでは男は四月十五日、当時住んでいた東京都江戸川区内のアパート浴室で近くの公園で拾った猫を何度もけったり踏んだりして殺した疑い。

 男は猫が口から血を流している画像を携帯電話のカメラで撮影。四月二十日と二十三日の二回、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」に、画像を公開しているサイトのアドレスを掲載した。

 事情聴取に対し、男は「自慢するつもりでネットに載せた。匿名なので分からないと思った」などと話したという。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061120/eve_____sya_____001.shtml