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2006年11月16日(木) 09時48分

教材詐欺事件 会社幹部数人に逮捕状読売新聞

販売手口指示 組織ぐるみ犯行の疑い

 東京の教材会社の従業員が、うそのセールストークで語学などの教材を販売していた事件で、県警生活環境課と玉島署は、同社の幹部が従業員に指示を出し、組織ぐるみで犯行を繰り返していた疑いが強まったとして、詐欺容疑で幹部数人の逮捕状を取った。東京都内に捜査員を派遣し、16日にも逮捕する。

 調べでは、幹部らは元従業員の勇川一貴被告(26)(詐欺罪で起訴)=東京都新宿区神楽坂3=ら3人と共謀し、昨年6月下旬から今年5月初旬までの間、倉敷市の自動車整備士の男性(45)や、広島県福山市の工員男性(40)ら6人に電話をかけ、「アメリカの大学の卒業資格を得られる」などとうそを言って教材を販売し、計約360万円をだまし取るなどした疑い。

 これまでの調べによると、同社は第1営業部と第2営業部に分かれ、それぞれ部ごとに従業員へのミーティングなどを実施。勇川被告らは、「教材の説明はいらない」「夢を売れ」などと、幹部から販売の手口について指示を受けていたことを認め、米国の大卒資格については、「取れると言われたからそう言っていた」と幹部の関与をうかがわせる供述をしているという。

 実際に被害者の一人の自宅には、昨年10月ごろ、同社から米国の大学の“卒業証書”が送付されていたが、県警が大学側に照会したところ、偽物と判明。証書はA4サイズ程度で、文字は英語のタイプライターで打たれており、手書きで学長のサインのような文字が記されていたという。卒業日は契約日前後の日付が記され、教材とは別に、郵送で送られていた。

 県警は、教材購入時に「大学卒業資格コース」を選択した契約者全員に、同社が偽の“卒業証書”を送付していた可能性が高いと見て、幹部らの関与を追及する。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news001.htm