2006年11月15日(水) 16時37分

やらせ質問　６５人に謝礼支払い　官房長官「講師料、問題ない」（産経新聞）

　塩崎恭久官房長官は１５日午前の記者会見で、平成１４〜１６年の間に開いたタウンミーティング（ＴＭ）のうち、２５回の会合で、発言の口火を切ってもらった人などに対する謝礼金について、計６５人に支払っていたことを明らかにした。そのうえで塩崎長官は「『やらせ質問』ではなく、代表的な発言をしてもらう人に払う講師謝礼のようなものだ。まったく問題ない」と述べ、問題視しない考えを強調した。

　内閣府によると、謝礼金は１人当たり各５０００円支払っていた。

　塩崎長官によると、謝礼金を支払ったＴＭ参加者は、挙手をして発言する質問者とは別に、司会者が氏名などを明らかにしたうえで指名して発言を求めたという。

　これに関連し、政府は同日午前、「やらせ質問」問題に関する調査委員会（委員長・林芳正内閣府副大臣）の初会合を開催。内閣府は、ＴＭの配布資料に発言者として紹介されていたり、事前に登録されてパネルディスカッションで登壇したりした発言者に対し、過去に謝礼金を支払っていたことを報告した。

　調査委は、小泉内閣時代の全１７４回のＴＭについて、やらせ質問の有無など運営実態を検証する。関係省庁や地方自治体には早急に関係資料の提出を求め、各地のＴＭの運営形態を精査する方針。来週中に第２回会合を開く。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061115-00000016-san-pol