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2006年11月14日(火) 14時35分

近未来通信が電話収入かさ上げ?投資家に過少説明読売新聞

 投資家に通信用サーバーを購入してもらい、電話利用料から配当するとうたっているIP電話会社「近未来通信」(東京都中央区)が、サーバー売上高について実際は4か月間だけで70億円あるのに年間39億円と、投資家に対して過少に説明していたことが分かった。

 全売上高に占めるサーバー売上高を少なく見せることで、「配当の原資」と称する電話利用料など他の売上高を大幅にかさ上げしていた形だ。

 サーバー売上高には、サーバー販売代金名目で集めた投資金を計上している。投資には複数のタイプがあり、最低1100万円。

 同社を巡っては、うたい文句と異なり、投資家への配当の大半は電話利用料ではなく、別の投資家からの資金を充てていたことが判明。読売新聞が8月末に報道すると、同社には投資家から経営状況を示す貸借対照表や損益計算書のほか、売上高の内訳についても説明を求める声が相次いだ。

 このため、同社では役員が営業担当の社員に対し、「2006年7月期の売上高245億円のうち、サーバーの売り上げは39億円、ランニングコスト56億円、通信の売り上げなど150億円」と説明した上で、「売上高の内訳を示して投資家を納得させるように」と指示。一部の投資家には、実際にこうした売上高を挙げて説明していた。

 しかし、内部資料によると、サーバー売上高は投資家からの入金ベースで、4月分が約20億1000万円、5月分約16億4000万円、6月分約11億1000万円、7月分約22億6000万円。4か月間だけで、同社の説明を大幅に超える約70億円に上っていた。

 同社関係者によると、同社は毎月、サーバー販売を担当する営業社員を集め、サーバー販売の契約金額や投資家からの入金状況について成績を報告させている。集計すると、サーバー売上高は毎月15億円前後あり、少なくとも年間百数十億円に達するという。

 同社関係者は、「会社の説明は月々の営業成績と食い違っている」と証言。245億円としている年間の全売上高は「実態に近い金額」といい、56億円のランニングコストや少なくとも百数十億円のサーバー売上高を差し引くと、電話利用料を含む通信売り上げなどは、実際には150億円を大きく割り込む計算だ。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061114i104.htm?from=main1