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2006年11月13日(月) 00時00分

安倍、暗雲…福島知事選大差の敗北、復党問題も逆風ZAKZAK

 「敗因は候補者の知名度不足だ」

 自民党幹部は12日夜、福島知事選での敗北を受け、国政への悪影響を否定するかのように、記者団にこう語った。

 当初、与野党相乗りも模索されていた同知事選だが、民主党が小沢一郎代表が打ち出した「相乗り禁止」という方針を貫き、告示直前に“平成の黄門様”こと渡部恒三元衆院副議長の秘書を長年務め、地元でなじみの深い佐藤氏を擁立したことで流れが決まった。

 自民党は中川秀直幹事長が4回も福島入りするなど、与党幹部や閣僚を連日投入したが、「森氏は人権派弁護士を務めるなど民主党に近い人物。地元のいわき市出身だが知名度もなく、談合事件の影響から自民党県議や業界団体の動きも鈍かった。公明・学会も同県での組織率は低く、大阪補選のような爆発的な力はなかった」(県政事情通)。

 選挙戦終盤で劣勢を確信した森陣営は、安倍晋三首相の応援を熱望したが、党本部は政権運営へのダメージを嫌い、「首相投入」を見送った。

 来年の統一地方選や参院選の前哨戦で敗れた安倍自民党。政権発足直後は、関係改善を目指した電撃的な中韓歴訪や、核実験を実施した北朝鮮への強硬姿勢で支持を集めたが、最近、世論の風向きが変わりつつある。

 永田町関係者は要因をこう語る。

 「第1に、郵政造反組の復党問題だ。国民の目には『露骨な参院選目当て』としか映らず、自民党の魅力が薄れている。第2に、福島や和歌山での談合続発。民主党に『自民党中心の政官業癒着構造が原因』と責められると痛い。第3は、米国の変化だ。中間選挙で共和党が敗れ、ブッシュ路線の修正が必至となってきた。日本でも『小泉−安倍路線で大丈夫か』というムードが出てきている」

 福島県知事選とともに注目される沖縄県知事選(19日投開票)は、現時点で与野党候補が大接戦。ここでも安倍自民党が負けるようだと、今後の政権運営は相当厳しくなりそうだ。

【福島県知事選開票結果】

497171 佐藤雄平 無新

395950 森 雅子 無新

 38457 小川英雄 無新

 23113 川田昌成 無新

 10598 高橋喜重 無新

(選管最終) 

ZAKZAK 2006/11/13

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_11/t2006111313.html