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2006年11月12日(日) 08時01分

オウム2月にも分裂 上祐代表“脱麻原”で信者獲得へ 公安警戒強める産経新聞

 内部対立が激化しているオウム真理教(現・アーレフ)が来年2月にも分裂する見通しであることが分かった。上祐史浩代表(43)が産経新聞の取材に明かした。教団内部は麻原彰晃死刑囚(51)=本名・松本智津夫=の家族に近いグループと上祐代表のグループで対立。上祐代表は“脱麻原”を進め、新たな信者の獲得を図る狙いがあるとみられる。

 現在の信者は約1650人。教団内は上祐代表を支持する「M派」、麻原死刑囚の家族の影響下にある「A派」、態度不鮮明な「中間派」の3派に分かれている。M派の信者は全体の約2割で、既に今年7月に会計を分離した。

 上祐代表は今月中に、麻原死刑囚の個人崇拝につながる説法ビデオや書籍を廃棄する予定。新団体は「麻原色」を一掃するとともに、宗教色を薄めて精神科学の勉強会的なものにするという。

 本部は引き続き東京都世田谷区のマンションに置き、A派、中間派は別の場所に移る見通し。

 教団は平成12年、被害者賠償として5年間で9億6000万円を支払うことを約束。しかし、期限内に支払われたのは約5億6000万円にとどまり、管財人は期限を3年延長した。分裂後は、それぞれが信者数に比例して賠償金を支払う意向を示している。

 現在の教団は麻原死刑囚の家族に「絵画使用料」名目で月額40万円を援助。上祐代表は産経新聞の取材に「絵画使用の契約が切れる来年までは支払いは続けられるだろう」と話した。

 公安関係者は上祐代表の動きについて「社会との融和を図って新しい信者を獲得し、再び勢力を拡大しようとしている」と分析。さらに「上祐代表は新しい教義を示しておらず、形を変えて麻原死刑囚の教義を広めるのではないか」として警戒している。
(産経新聞) - 11月12日8時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061112-00000003-san-soci