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2006年11月12日(日) 06時14分

秘書室から知事の裏金、数百万円を発見 和歌山談合朝日新聞

 和歌山県発注工事をめぐる談合事件で、大阪地検特捜部が県庁を家宅捜索した際、知事室の隣にある秘書室から現金数百万円を発見していたことが11日、わかった。県幹部らからの任意の事情聴取で、この現金は、木村良樹知事(54)=辞職表明=が県内の建設会社など支援企業から集めた金であることが判明。特捜部は、木村知事が自由に使える裏金だったとして、入手先の特定を急いでいる。

 特捜部は一連の談合事件で、9月以降3回にわたり、県庁の知事室などを家宅捜索している。関係者によると、捜索の際、特捜部の係官は、秘書室から、現金数百万円を見つけたという。

 特捜部が任意で県幹部らから事情を聴いたところ、この現金は県の予算とは別に、地元の建設会社から集めたもので、送り主の中には一連の談合の舞台となった公共工事を受注した業者も含まれているという。現金については、木村知事の指示を受けて、秘書室で金の出入りを管理していたという。

 調べに対し県幹部は「木村知事を支援している企業からもらった。選挙のときなどに自由に使える裏金で、いつも数百万円程度保管していた」と説明しているという。

 特捜部は木村知事の個人の裏金とみており、入手先の特定を急ぐとともに、公共工事の入札などの際に見返りとして便宜を図るなどの行為がなかったか調べを進める。

 また、特捜部が9日に木村知事の公舎を捜索した際、多数の高級ブランド腕時計を押収していたこともわかった。このうち数個について、木村知事は、業者側と県との仲介役で知事と親しい大阪府河内長野市のゴルフ場経営会社元代表井山義一容疑者(56)=所得税法違反容疑で再逮捕=からもらったと説明したという。

 井山容疑者も調べに対し、「木村知事が04年8月に再選した直後、海外旅行したときに土産として買ってきた」と供述しているという。いずれも1個数十万円の高級ブランド品だったといい、特捜部は授受の趣旨や経緯について調べているとみられる。

 木村知事は、事件で県政を混乱させた責任を取って2日に辞職を表明。談合とのかかわりについては一貫して否定している。

http://www.asahi.com/national/update/1112/OSK200611110077.html