2006年11月11日(土) 19時01分

倉吉信金：新理事長に大畑氏　預金着服で人心一新人事−−臨時総代会開く　／鳥取（毎日新聞）

　倉吉信用金庫の職員７人が客の預金など計約１億円を着服し、安部和臣理事長（７４）らが事実を隠ぺいしていた問題で、同信金は１０日、臨時総代会を開き、安部理事長の辞任と、専務理事を常務理事に、常務理事を理事に降格する処分を行った。安部氏は相談役に就任した。
　新理事長には、同信金顧問で元中国財務局鳥取財務事務所長の大畑勇氏（６３）を選任。同信金は新体制の下、１２月１日までに業務改善計画を同局に提出し、信頼回復を目指す。
　同信金では００年〜０５年、６支店の３０〜３５歳の男性職員７人が、３４２５万〜３０万円を着服。安部氏らは事実を知りながら、届け出義務を果たさず、同局から業務改善命令を受けていた。
　非常勤監事として藤原和男弁護士を迎えることも決まり、今後は弁護士や税理士などを加えた外部検証委員会を発足させ、業務改善計画の実効性や進ちょく状況を検証する。
　大畑新理事長は「信頼回復に向け、全役職員一丸となって取り組んでいく。信頼できる健全な信用金庫として、地域に貢献したい」としている。【田辺佑介】

１１月１１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061111-00000212-mailo-l31