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2006年11月11日(土) 16時04分

人、人、人…プレイステーション3即完売産経新聞

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の次世代ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」が11日、発売された。ただ、生産遅れによる品不足から発売初日の出荷台数は10万台で、家電量販店などではゲームファンらが徹夜で列を作った。来月2日には任天堂の「Wii(ウィー)」が発売予定で、米マイクロソフトの「Xbox360」を含めた3社の次世代ゲーム機競争が本格化する。

 大阪市北区の家電量販店「ヨドバシカメラ マルチメディア梅田」では、開店前の午前7時半から販売を開始。用意した1000台は約2時間半で売り切れた。購入規模客は前日の午後2時ころから並び始め、約1000人が徹夜したという。家族3人で並んでいた東大阪市の会社員。木村晴海さん(32)は「疲れましたが、手に入れることができてほっとしました」と話していた。

 PS3はソニーがPS2以来、約7年ぶりに市場投入した据え置き型ゲーム機。「スーパーコンピューター並み」といわれる高い処理能力を持ち、高精細な映像でゲームを楽しめる。次世代DVD「ブルーレイ・ディスク(BD)」を再生できるのも特徴だ。

 価格はハードディスク容量20ギガバイトのモデルで4万9980円。当初は6万円を超える設定だったが、発売直前の9月に急遽(きゅうきょ)値下げに踏み切った。同60ギガバイトの上位機種はオープン価格で、店頭価格は6万円前後の見込み。ソニーが赤字拡大を覚悟して値下げした結果、販売現場では「ゲームユーザーに何とか手が届く価格になった」(大阪市内の家電量販店)とみている。

 しかし、初回の出荷台数は10万台にとどまり、量販店では「各店舗に商品を十分そろえることができない」(ビックカメラ)と頭を悩ませている。ソニーは今年度中に全世界で600万台の販売を目指しているが、当面は商品が手に入りにくい状況が続きそうだ。

 一方、「家族で楽しめる」というコンセプトを前面に打ち出したのが任天堂のウィー。価格も2万5000円と比較的買いやすい設定だ。

 任天堂は、国内だけで約1100万台を販売した携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」ですでに女性や中高年など幅広いファンを獲得しているのが強み。ウィーでは、DSに続き「ゲームをやらない層にも関心を持ってもらう」(岩田聡社長)。

 今月3日からのウィーの体験イベントには、初日の名古屋会場に約1万2000人が来場。「DS発売前の体験会を上回った」(同社)といい、関心の高さが伺える。

 次世代ゲーム機をめぐっては、米マイクロソフトが、昨年12月に発売したXbox360の廉価版(2万9800円)を今月2日に市場投入。「売れ行きは順調」(同社)と自信をみせる。ゲーム調査会社のエンターブレイン(東京)では、年末商戦ではウィーがリードするが、PS3も2〜3年後に一気に普及し、逆転するとみている。
(産経新聞) - 11月11日16時4分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061111-00000012-san-soci