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2006年11月10日(金) 00時00分

自然薯朝日新聞

 秋が深まると思い出し、食べたくなるのが山に自生する自然薯。

 小学生時分、休日には鍬や剣先スコップ、専用の金属棒を持ち、父のお供で山に入った。「途中で折れては値打ちがない」。慎重に慎重に土を除き、1本丸ごと掘りあげた満足感。

 願えば通ず。昨秋、友人らが山で掘ったという自然薯を二度もくれ、満足するまで舌鼓をうった。

 今年は君津市清和地区と袖ケ浦市産の自然薯を食べた。ともに自然薯の種芋からの栽培物だ。山で掘った自生の自然薯と比べながら食べたが、粘り、味ともに山育ちに負けぬうまさだった。

 「天候が心配されたが両産地ともいい出来」と、県君津農林振興センターの石垣賢治普及指導員。

 食べ方はいろいろ。すりおろしてすり鉢であたり、濃いめの味付けの出し汁や、みそ汁ですりのばして温飯にかけるのが一番だ。

 自然薯は「山うなぎ」「山薬」の異名もあるほど滋養に富む。

 「バイアグラ」のような強壮食として昔からあったのが芋酒。山の芋をすり、酒でのばしたのを「娘か孫のような若い細君」と暮らす株の外交員が愛用していた、と池波正太郎は少年時代の思い出を『食卓の情景』に書いている。

 問い合わせは清和自然休養村管理センター(0439・38・2200)▽JAきみつ平川経済センター自然薯部会(0438・75・2001)へ。(高山修一)

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000310611100001