2006年11月10日(金) 11時01分
振り込め詐欺：税務署名乗る手口が頻発 還付金返還名目で ／静岡（毎日新聞）
◇今月６８件問い合わせ
国税局や税務署を名乗る還付金返還名目の振り込め詐欺が頻発している問題で、今月に入り県内でも不審電話が相次ぎ、三島市内の高齢者が約２００万円をだまし取られるなど東部を中心に５件で３００万円以上の被害が出ている。税務署は「職員がＡＴＭ（現金自動受払機）操作を求めることは絶対にない」と注意を呼びかけている。
県警によると、詐欺は国税局職員などを名乗る男が「所得税を多く払い過ぎているので還付する。銀行のＡＴＭで手続きをして」などと電話で告げ、被害者に複雑な操作をさせ金を振り込ませる手口。静岡税務署によると、同様の詐欺は６月ごろ東京都内で相次ぎ、１０月末までに全国で約３５００件の問い合わせがあった。今月から県内で広まり、特に３日以降は浜松市で急増している。６日には同市水窪町の高齢者が約６２万円を振り込んだ直後に通報し、引き出される前に口座を停止する未遂事件もあった。
９日現在、警察署へは東部１３件、中部１、西部１２件が通報されており、税務署にも８日現在で計６８件の問い合わせがあった。【稲生陽】
１１月１０日朝刊
（毎日新聞） - 11月10日11時1分更新
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