2006年11月10日(金) 12時02分

’０６知事選：出直し・ふくしま　県や市町村選管、あの手この手で「投票を」　／福島（毎日新聞）

　◇ケーブルテレビで番組／「投票済証」初発行…県や市町村選管、呼び掛け
　県と各市町村の選挙管理委員会は１２日の知事選投票日に向け、あの手この手で投票を呼び掛けている。知事選の投票率は過去最高だった８８年の８１・２０％の後は毎回下がり続け、前回は５０・７６％と過去最低。県選管は「今後４年間のリーダーを自分の意思で選んでほしい」と呼び掛けている。
　西会津町選管は町営ケーブルテレビで、告示日から１日８回、町民ニュースの直前に町選管が制作した町民が出演する１分半程度の短い番組を放送している。母親たちが子供と一緒に「この子たちの明るい未来のためにも」、町立西会津中剣道部の生徒が「僕たち、私たちの輝かしい将来のためにも」と投票を訴えている。ケーブルテレビ加入世帯は全世帯の９割以上で、町選管は「町民が参加することで選挙をより身近に感じてもらえる」と話す。
　有権者数最多のいわき市選管は、投票を証明する「投票済証」を初めて希望者に発行している。市選管は有権者の５％に当たる約１万５０００人分を準備しており、「これまでも選挙の都度事業所から要請があった。今後は商店街とも連携して割引券などとしても活用したい」と継続させるという。県選管によると、昨年夏時点で県内１８市町村が過去に発行したことがあった。
　福島市選管は軽飛行機から１１、１２の両日、投票を呼び掛ける。市選管は１０年以上前から行っているが、県内では珍しい。原油高で業者への委託料は上がったが、市選管は「投票を忘れている人の最後の掘り起こしに効果がある」と説明する。
　一方、前知事の地元で、知事選への関心が低いとされる郡山市。市選管職員ら約７０人が「ザ・選挙」と背中に書かれたジャンパーを着込み、事業所回りやショッピングセンターでの啓発に追われている。【坂本昌信】

１１月１０日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061110-00000140-mailo-l07