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2006年11月10日(金) 11時04分

明星、最大手の日清に資本提携を打診 日清も検討開始朝日新聞

 「チャルメラ」で知られる即席めんメーカーの明星食品(東証2部上場)が、同社に対して敵対的な株式の公開買い付け(TOB)を仕掛けている米系投資ファンドに対抗するため、業界最大手の日清食品(東証1部)に資本提携を打診したことが10日、明らかになった。日清食品も提携の検討を始めた。ファンドによる買収劇をきっかけに、業界最大手を巻き込んだ大型再編に発展する可能性が出てきた。

 具体的な提携内容についての交渉はこれから本格化するが、日清は明星にとっての友好的な支援企業、いわゆる「ホワイト・ナイト(白馬の騎士)」として、投資ファンドに対抗するTOBに踏み切るとみられる。

 明星食品を巡っては、同社株の23.1%(議決権ベース)を持つ筆頭株主の米系投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドが、先月27日にTOB開始。1株700円で、最大で全株式の取得を目指している。一方、明星経営陣は同31日に、TOBへの反対を表明。対抗策を探っていた。

 明星には複数のファンドなどから、支援提案が寄せられていた。ただ、短期的な利益を求めて、いずれは株式を売り抜けるファンドでは、安定的な経営支援が得られないと判断。同業他社の方が事業面での相乗効果を得やすいと考えたようだ。

 日清は「カップヌードル」や「チキンラーメン」などを主力ブランドに抱え、年間連結売上高は3217億円(06年3月期)。即席めん市場の占有率は約4割に達する。業界4位で売上高760億円(05年9月期)の明星と合わせれば、市場占有率は5割前後に上昇する。

 両社は規模拡大によって、包装容器や小麦粉などの原材料を有利に調達できる利点があるが、占有率の上昇が独占禁止法上の問題を生む可能性もある。

http://www.asahi.com/business/update/1110/089.html