2006年11月09日(木) 13時08分
Google、決済サービス利用業者拡大を狙い期間限定で手数料を無料に(japan.internet.com)
今年もホリデーシーズンを目前に、買い物客を引きつけるため、Eコマース各社は送料無料や値引きセールなどの準備を進めている。この辺りの事情は、一般の店舗と変わらない。
また小売業者だけではなく、オンライン決済サービスを手がける企業も、この時期を利用者拡大の機会と捉えている。
Google (
NASDAQ:GOOG ) は8日、オンライン決済サービス『
GoogleCheckout 』を利用する販売業者に対し、ホリデーシーズン中は手数料を取らないと発表した。
決済サービスで Google と競合する
PayPal も、6日に消費者向けのインセンティブ プログラムを
発表 している。こちらは、より多くの消費者に PayPal を決済オプションとして選んでもらうため、現金の払い戻しや送料無料といったインセンティブを提供する。
一方 Google は、11月8日から12月31日までの間、Google Checkout を利用する販売業者に対し、広告プログラム『AdWords』を利用しているかどうかに関係なく、決済手数料を無料にすると公式 Blog の中で述べた。
また Google によれば、新規に Google Checkout を利用する販売業者でも、期間中は決済手数料が無料になるという。
Google の製品マーケティング マネージャ Gavin Chan 氏は Blog の中で、「今すぐ登録を」と呼びかけている。
調査会社 JupiterKagan の上級アナリスト Patti Freeman Evans 氏に取材したところ、Google と PayPal がこの時期に販売業者や消費者にインセンティブを設けるのは、それが有効に働くからだと語った。
Evans 氏は PayPal を例にとり、こうした取り組みは常時行なうものではないとしても、PayPal が新規利用者を獲得するのに役立つ可能性はあるとしつつ、次のように指摘した。「PayPal にとって次の課題は、送料無料サービスを常に提供しなくても、新しく獲得した顧客を維持することだ」
もちろんこれは、消費者相手か販売業者相手かという違いはあるが、Google にとっても言えることだろう。
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(japan.internet.com) - 11月9日13時8分更新
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