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2006年11月07日(火) 00時50分

法テラス、弁護士への電話回線「パンク」状態朝日新聞

 開業して1カ月の「日本司法支援センター」(法テラス)のコールセンターで、弁護士会への転送が6回に1回しかつながらなかったことがわかった。弁護士会側の電話回線不足が直接の原因だが、根底には両者の「法律相談」への考え方の違いがあり、改善策協議は難航しそうだ。

 コールセンターは、全国からの電話を受け付け、担当者が弁護士会や自治体、民間などの最適な相談機関に転送する。10月中にコールセンターで受けた電話は全国3万5304件。うち4488本を弁護士会の電話窓口に転送しようとしたが、つながったのは738本。東京と大阪の弁護士会が法テラス開業に合わせ電話窓口用に計5回線を開設したが、これがパンクした。「何度かけても電話がつながらず、役に立たない」などと苦情が相次いだ。

 つながらない時に法テラスのオペレーターが電話窓口の直通番号を紹介したため、直接かけ直す人が続出して混雑に輪をかけた、と日本弁護士連合会は指摘する。

 その後、センター側と日弁連が協議し、弁護士会につながらなければほかの窓口を紹介する次善策をとったが、根本的には解決していない。

 弁護士会には、面談での法律相談の予約窓口もあるが、基本的に有料。このため法テラスは「こちらが誘導はできない」として、電話窓口への転送を主にしている。

 日弁連は「電話では立ち入った個別相談はできず、情報提供だけ。いくら無料でもどれだけ意味があるのか。面談の予約センターに転送してもらう方が、市民の信頼も得られると思うのだが」。両者の協議は続くが、平行線。法テラスの回線増設要求に日弁連が応じる気配はない。

http://www.asahi.com/national/update/1106/TKY200611060309.html