2006年11月07日(火) 11時01分
裁判員制度：制度前に研修会、模擬裁判を公開−−地検 ／群馬（毎日新聞）
前橋地検は６日、裁判員制度導入を見据えた検察官研修会として同地検内で模擬裁判を開いた。実際の検察官が裁判官や弁護士などを務め、模様をマスコミに公開した。
模擬裁判の題材は、テレホンクラブで知り合った男女間の殺人事件。女性を殺害して山林に遺棄したとされる男が「警察から脅されて自白した」と裁判では否認する。証人として出廷した男の交際相手も、当初の取り調べから供述を一転、男に有利な証言を始める——。
検察官役は若手の５人が担当し、争点を絞って平易な言葉で説明したり、スクリーンを使うなど随所に工夫を凝らした様子。しかし、丁寧なあまり、冒頭陳述から論告までを予定の倍近い約４時間半も要してしまった。
傍聴した小林敬検事正は「スクリーンを使った図説より簡潔な文書の方が理解しやすいのでは」と厳しく指摘。記者からも「説明が多すぎて集中力が途切れる」などの感想が聞かれた。【鈴木敦子】
１１月７日朝刊
（毎日新聞） - 11月7日11時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061107-00000019-mailo-l10