2006年11月07日(火) 17時00分

振り込め詐欺：機転利かせ２件防止　紀陽銀行松江支店・田中さんに感謝状　／和歌山（毎日新聞）

　◇「待った！！」高齢者に税務署員装う新手口
　税務署員を装い、現金をだまし取る新手の振り込め詐欺を未然に防いだとして、和歌山北署は６日、和歌山市松江北２、紀陽銀行松江支店（安宅弘樹支店長）の田中智惠子さん（４６）に感謝状を贈った。
　１０月３０日朝、同市内の７０代の女性宅に税務署員を名乗る男から「税金の滞納がある。お金を振り込めば、後で還付金が受けられる」などと電話があった。男は銀行の現金自動受払機（ＡＴＭ）で入金するよう指示。女性が携帯電話で男の指示を受けながら、同支店のＡＴＭから振り込もうとしたところ、不審に思った田中さんが女性から事情を聴き、振り込め詐欺と判断。さらに田中さんは同日、同様の電話を受け現金を振り込もうとした６０代の女性にも声をかけ、詐欺を未然に防いだ。
　大阪国税局によると、今年６月下旬から、同様の手口の振り込め詐欺が関東地方で相次ぎ、近畿２府４県では先月末までに、税務署への電話相談が９件あった。うち７件が県内在住者からの問い合わせだったという。
　また、和歌山市の７０代の女性が同じ手口で現金約５０万円をだまし取られる被害が出ており、県警は「簡単に振り込まず、家族や近くの警察に相談を」と呼びかけている。【清水有香】

１１月７日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061107-00000302-mailo-l30