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2006年11月07日(火) 13時35分

第三十二回 「新しいビジネス SNS のトレンド その3」japan.internet.com

前回 見たように、一般 SNS のリーチ(利用者数)はすでに成長期をこえ、成熟期に入ったとも見て取れる状況になっている。また、ポータルや EC サイトなど、Web では No.1のみがメガ化する特長がここでも顕著にあらわれている。

そのような状況であるにもかかわらず、なぜ企業のビジネス SNS 導入熱はヒートする一方なのであろうか? 以下に、その理由をいくつかまとめてみた。

1. 消費者は自らが主導するインタラクティブ メディアを求めている

消費者は、自らが情報発信者となり、自らが判断するためのメディアを求めている。情報発信や情報共有、発言の信頼性などにおいて、SNS という仕組みはまさに消費者が求めているコミュニティであり、いわゆるソーシャル メディアの先駆けともいえる。

2. SNS は戦略性(先行優位性)が高い

SNS コミュニティは、消費者淘汰により分野(消費セグメンテーション)ごとに No.1 が生き残ると予想される。

企業から見ると、仮に特化型 SNS で競合他社に先行された場合、その分野の消費者を先行して競合に囲い込まれる結果となる。SNS は CGM の一種であり、消費者自身がコンテンツであるというネットワーク特性から、一度 SNS パッケージ化された消費者を取り戻すことは難しい。

結果、消費者への直接リーチ手段を持つという競争優位のポジションを長期的に奪われてしまう。このような背景により「やることのリスト」より「やらないことのリスク」が高いと判断する企業も多い。

3. SNS は単なるコミュニティではない

SNS を単なるコミュニティととらえると底の浅いアプローチとなるが、コンテンツやコンテンツとのシームレスに融合できるコミュニティと考えると無限の応用が利くことがわかる。mixi スタイルではない、新しいより高度な SNS の活用方法が求められている。

次回は、これらを前提に、単なる mixi クローンではない、新しいビジネス SNS のトレンドについて記したい。

【当コラム執筆は、Looops Communications 代表である斉藤が担当しています】

記事提供: 株式会社LooopsCommunications(ループス・コミュニケーションズ)


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(japan.internet.com) - 11月7日13時35分更新

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