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2006年11月07日(火) 08時32分

ソフトバンク、米メディア大手のニューズとSNSで提携フジサンケイ ビジネスアイ

 ソフトバンクと米メディア大手のニューズ・コーポレーションが提携し、会員制のネット交流サービス「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」事業を日本で展開することが6日、明らかになった。両社が日本で展開するのは、ニューズ傘下の企業が運営する世界最大のSNSサイト「マイスペース・ドットコム」の日本語版。月内にも「マイスペース・ジャパン」を設立し、パソコン向けのサービスから提供し、将来的には携帯電話向けも展開する考え。ソフトバンクはグループ企業のヤフーがSNS事業を展開しているが、市場拡大を見込み自ら運営に乗り出すことにした。

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 ≪SNS 大競争時代に突入≫

 急成長を続けるSNS市場。日本では9月14日に東証マザーズに上場し売上高が約20億円ながら株式時価総額が2000億円超に達したミクシィ=笠原健治社長(30)=の独壇場。ソフトバンクの孫正義社長(49)と、ニューズを率いる“メディア王”ルパード・マードック会長(75)の強力コンビの参入により競争の激化は必至だ。

 「孫さんと話をし、可能性を考えている」

 来日中のマードック会長は6日、東京都内で開かれた講演でこう述べ、提携交渉を認めた。

 両氏は1996年から97年にかけて、テレビ朝日の株式取得や衛星放送への参入で共闘するなど親密な関係にある。テレ朝買収では思うような結果を得られなかっただけに、再度のコンビ結成はリベンジでもある。

 マイスペースは2003年に米国で設立され、会員は全世界で1億2500万人にも上る。その人気の高さに目を付けたニューズのマードック会長が昨年、サイト運営会社を総額5億8000万ドル(約678億円)で買収した。

 SNSは無料登録した会員が、ブログ(日記風サイト)や写真、動画などを公開。会員同士が交流したり、情報交換できるサービス。不特定多数に公開される通常のネットと異なり、会員登録には仲間内からの紹介が必要で、情報公開に一定の歯止めがかかっているという安心感が、利用者の急増につながっている。これに伴い、サイト上に広告を出す企業も急増しており、新たなネットビジネスとしての期待度も高い。

 日本では、会員数約570万人の最大手、ミクシィのほか、インデックス・ホールディングスが先月運営企業を買収した「この指とまれ!」(会員数約350万人)などが事業を展開。利用者は1000万人超といわれている。

 孫社長とマードック会長という強力タッグの出現を受け、6日の株式市場ではミクシィの株価が、前日比16万円安の214万円まで急落。時価総額も上場直後よりも500億円近く少ない1532億円まで目減りした。

 SNSをめぐっては、KDDI(au)が業界2位のグリーと提携し携帯電話向けのサービスを16日から始めるほか、ソフトバンクも携帯向けサービスを視野にいれている。パソコン向けだけでなく、携帯へと広がることで、成長のさらなる加速が期待できるだけに、日本でも業界再編含みの本格的な大競争が幕を開けることになりそうだ。(黒川伸雄)

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【用語解説】SNS

 インターネットを利用して人間関係を広げることを目的に開設されたコミュニティー型のウェブサイト。会員制で、ブログや掲示板などの機能によって友人どうしのコミュニケーションを円滑にしたり、新たな交友の輪を広めていく。参加型インターネットサービスであるWeb2・0時代の代表的なサービスの一つ。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 11月7日8時32分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061107-00000000-fsi-bus_all