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2006年11月07日(火) 06時20分

SNS利用者の争奪激化 米大手「マイスペース」参入朝日新聞

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の巨人、米最大手「マイスペース」が今月、日本に上陸する。日本ではすでに会員570万人を擁するミクシィなどの「囲い込み」が進んでいるが、米マイスペースは世界の1億人の会員が生み出すコンテンツ力を武器に顧客争奪を繰り広げる構え。小規模のSNS会社を中心に業界再編は必至だ。

 今月中に日本語版を開設するマイスペースの強みは、1億人の会員が送り出す豊富な音楽や映像情報だ。ミュージシャンらが自分のホームページを開いて音楽や文字情報を掲載し、会員が感想などを書き込む方式が定着している。

 ソフトバンクグループではヤフーが既にSNSを手がけているが、日記風のホームページであるブログや意見交換といった使い方が中心の日本のSNSとタイプが違うため、新たな顧客が獲得できるとみているようだ。

 マイスペースの運営企業を傘下に持つ米ニューズ・コーポレーションのルパード・マードック会長は6日、日本での講演で「マイスペースは最大のSNSで、さらに拡大している。アジアであれ日本であれ、提携は排除しない」と述べ、自信と期待を見せた。

 日本ではミクシィが圧倒的シェアを握り、楽天やライブドアなどネット関連企業の参入も相次いでいる。

 ネットに掲載される広告費は、04年から09年までに3倍以上に伸びるとの予測もあり、SNSへの広告媒体としての期待は高い。だが「利用者は気に入ったSNSを使い続ける傾向があり、大規模な乗り換えは難しい」との見方もあり、顧客獲得には他社との差別化が必要となる。

 このためSNS大手のグリーがKDDIの携帯電話au向けに会員が書き込む百科事典機能の導入を予定するなど、新たな模索も始まっている。

 野村総合研究所の山崎秀夫・上席研究員は「マイスペースの強みである映像と携帯電話を組み合わせるといったサービスを打ち出せば市場拡大につながる」と話す。

http://www.asahi.com/business/update/1107/044.html