2006年11月06日(月) 13時05分

裁判員制度：理解を　地裁で見学会　／富山（毎日新聞）

　０９年５月までに始まる裁判員制度を控え、富山地裁（松本哲泓所長）はこのほど、同制度用に改修した第１号法廷の見学会を開いた。学生ら２２人が参加し、実際に裁判員席に座ったり、裁判官との質疑応答などで制度への理解を深めた。
　裁判員制度が始まると、原則として国民から選ばれた裁判員６人が裁判官３人とともに、殺人や放火などの重大な刑事事件裁判の審理に出席する。
　同地裁は今年７月〜来年３月、制度に備えた法廷の改修工事や、裁判員候補者の待合室などが入るプレハブ鉄骨造り平屋建て庁舎（約２６０平方メートル）の建設工事などを順次進めている。第１号法廷の改修は１０月に終わり、裁判員ら９人が横１列に並ぶ高さ３５センチの法壇などが完成した。
　松本所長は「法廷が出来、制度がいよいよ始まると身にしみる。制度の意義を十分に知ってもらいたい」と話した。富山大４年の本雅之さん（２２）は「法を身近にする大切な制度だと思う」と話していた。【上野宏人】

１１月６日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061106-00000155-mailo-l16