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2006年11月05日(日) 10時48分

小久保「帰ってきて」 孫オーナー熱望 3年10億円用意西日本スポーツ

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きょう米国から帰国する小久保    福岡ソフトバンクの孫正義オーナー(49)が、フリーエージェント(FA)権の行使を明言している巨人・小久保裕紀内野手(35)のホークス復帰を熱望していることが4日、明らかになった。笠井和彦オーナー代行兼社長(69)がこの日、孫オーナーとの共通認識として小久保の受け入れ態勢を明言したもので、水面下で「3年総額10億円」の好条件を用意して獲得へ真っ先に名乗り出る方針だ。小久保はきょう5日に米国から帰国し、6日にもFA申請の手続きを行う。 (金額は推定)

 小久保への強い思い入れは現場だけではない。親会社も含めたソフトバンクグループの総帥が古巣復帰を待ち望んでいた。「FAに関しては静観です。まだ正式に小久保選手が宣言したわけではないですから」と前置きした上で、笠井オーナー代行が孫オーナーの意向を代弁した。

 「福岡、それに九州全体のホークスファンがぜひとも帰ってきてほしいと願っているでしょう。王監督はその筆頭だと思いますが、その気持ちは私たちも孫オーナーも同じです」

 右の和製大砲不在のチーム事情に加え、将来の監督候補と位置づけられている強烈なリーダーシップと人間性。主砲の松中やエース斉藤和、川崎らが慕うなど、巨人移籍後もホークスに多大な影響力を与えてきた小久保の復帰を王監督も強く望んでいる。その意思を最大限にくみ、フロントも小久保獲りに向けた準備を進めてきた。

 引き留めをはかる巨人に対し、ホークスは交渉解禁となる9日まで静観のスタンスをとるしかない。それでも水面下では「3年総額10億円」の複数年&高年俸の条件を用意しており、背番号「9」も空けたままにしている。「小久保選手にお目にかかったことはありませんが、我々が抱いているイメージと実際の姿にぶれはないと確信しています」と、笠井オーナー代行は受け入れ態勢にも自信をのぞかせた。

 小久保は古傷の右ひざ検査とトレーニングを終え、きょう5日帰国する。FA宣言することを明言し、次の球団で引退するまでプレーする決意を口にするなどその脳裏には「王ホークス」が描かれているとみられる。だからこそ、獲得に向け真っ先に名乗り出る方針だ。

 「攻撃力とかすべての面で条件を兼備している。前にいた球団だから気心も知れている」という王監督。新球団誕生とともにGM兼任となった04年末から、孫オーナーに小久保の“呼び戻し”を相談してきた。自ら交渉の席につく可能性について「話があれば飛んでいきますよ」と、直接出馬も辞さない意向もすでに示している。

 早ければ11月中旬にも小久保のUターン移籍が実現する。ある球団幹部は「今年の補強に関しては王監督と何度も擦り合わせをしている」と口にするなど“その日”に向けて万全の態勢を整えていることを強調。待望の「ホークス小久保」復活のときが、ついに秒読み段階に入った。

=2006/11/05付 西日本スポーツ=
(西日本スポーツ) - 11月5日10時48分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061105-00000004-nishins-spo