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2006年11月04日(土) 15時06分

<飲酒運転>防止グッズ好評 携帯でチェック、体験眼鏡など毎日新聞

 飲酒運転を防ぐための商品が売れている。携帯電話を通じて遠方の運転手の呼気をチェックするシステム、酩酊(めいてい)状態を疑似体験するメガネ……。飲酒運転根絶の機運を背景に、企業や官庁からの注文が目立っている。
 バスや運送業界で売れ筋なのは、携帯電話を使い、遠隔地にいる運転手の呼気中アルコール濃度を社内でチェックできるシステム。NTTドコモが開発した。運転手は携帯電話で会社に電話をかけ、ケーブルで接続した検知器に息を吹きかける。検知器が割り出すアルコール濃度の数値が、会社のパソコンに送信される仕組みだ。
 別人による「代理検査」を防止するため、テレビ電話機能の付いた携帯電話を使い、検査中の運転手の顔がパソコン画面で見られるようにした。これまで約30社に納品している。「顔が見えるというチェックの厳しさが、企業にうけているよう」と担当者は話す。専用ソフトの価格は7万1400円。検知器は1個2万1000円。
 医学教育機器販売の「日本スリービー・サイエンティフィック」(新潟市)が米国から輸入している「酔っ払いメガネ」もこの秋、売り上げを伸ばしている。サングラスのような形状だが、かけると風景の見え方がゆがんだりぼやけたりする。しらふのまま、酩酊したような視覚体験をすることで、飲酒運転の怖さが実感できるという。
 1個2万8350円。全国の自動車教習所や警察署から「安全運転の啓発に使いたい」と注文が寄せられている。個数は企業秘密だが、担当者によると「発注は昨年の5〜6倍」という。
 自分で呼気をチェックできる1万円前後の携帯型検知器を製造する自動車用品メーカー「中央自動車工業」(大阪市)では、今年9月以降、企業や官公庁から寄せられる問い合わせ件数が例年の数十倍に伸びた。10月末時点で、年内生産予定の検知器はすべて売約済み。だが、増田文弘・商品開発部長は「不幸な事故がきっかけになったことを考えると、手放しで喜ぶわけにはいかない」と話している。【曽田拓】
(毎日新聞) - 11月4日15時6分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061104-00000050-mai-soci