2006年11月02日(木) 00時00分

地裁に弓形の法壇（朝日新聞）

　０９年５月までに導入される裁判員制度にあわせ、裁判員６人と裁判官３人の計９人が座れる法壇を備えた新しい法廷が徳島地裁（徳島市徳島町１丁目）で完成し、法曹関係者や報道関係者らに１日、公開された。２１日には一般開放や模擬裁判などをする完成記念行事も開催される。

　改修されたのは同地裁３階にある８号法廷。裁判員制度の導入に向け、７月中旬から工事をしていた。改装後の法廷は、今まで３席だった裁判官席に裁判員席の６席を加え、裁判員同士が意思疎通が図れるように弓形の法壇にした。また、威圧感を和らげるため、法壇の高さを下げたり、傍聴人が公判の内容を聞き取りやすいように、スピーカーを増設したりした。

　同地裁の塩月秀平所長は「制度が始まるまでの２年半の間に、法曹３者と手続きの確認などをして、本番に備えたい」と語った。今後、８号法廷は通常の刑事裁判などで利用され、裁判員制度に備える。

　裁判員制度は殺人や強盗致死傷など重大な刑事事件を裁判官３人と裁判員６人で審理し、評決する。裁判員は２０歳以上の男女が対象となる。

　完成記念行事への参加希望者は、はがきに氏名、住所、電話番号などを記載の上、７日必着で同地裁総務課「裁判員制度広報係（０８８・６５２・３１４１）」へ。

http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000611020002