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2006年11月01日(水) 00時00分

ピアスあけで経営者逮捕 『医師には無理』と宣伝 東京新聞

 「ピアシングは日本では無資格扱いです」−。医師資格がないのにピアスを通す穴を開ける医療行為をしたとして警視庁生活環境課と荻窪、志村両署が医師法違反容疑などで逮捕した、大手ピアススタジオ経営の鈴木浩行容疑者(45)=千葉県浦安市=は、店のホームページ(HP)にそうつづっていた。施術前には客に、「穴開けは自己責任です」と誓約書を書かせたこともあったという。同課は、鈴木容疑者が違法性を知りながら、自己責任を建前に施術をしていたとみて調べている。

■『化膿した』と苦情も

 鈴木容疑者は、ボディーピアスについて専門的に学んだ技術者「ピアッサー」の「氏家悠路」を自称。「薬液でふくらんで寸法が狂う」と麻酔をかけずに、ニードルという専用針で体に穴を開ける方法で施術した。「衛生管理は万全」「他店、外科、自己流でのトラブルでお困りの方、相談ください」を誘い文句に客を集め、約三年間で二億三千万円を売り上げた。

 「日本に優秀なピアッサーはほとんどいない。医者はボディーピアスの専門家ではない」とHPで断言した鈴木容疑者。医師による“失敗例”も写真で紹介し、「われわれのように緻密(ちみつ)にデザインして開けるのは無理」と切り捨てた。

 だが店には、「化膿(かのう)した」と苦情が月二、三人あったという。

 同課幹部は「無資格で施術を行うピアススタジオは、分かっているだけで都内に十数店舗。違法な施術が横行している」と指摘していた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20061101/lcl_____tko_____001.shtml