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2006年11月01日(水) 03時03分

<一家心中>借金苦で2人死亡2人けが 東京・品川毎日新聞

 31日午前10時20分ごろ、東京都品川区豊町5のアパート1階の無職男性(63)方の居間で、妻(63)と長男(34)が死亡しているのを通報で駆けつけた警察官が見つけた。同室で倒れていた長女(37)も意識不明の重体。男性も室内におり、左手首を切り軽傷を負っていた。借金苦を訴える遺書が2通あり、警視庁荏原署は一家心中を図ったとみている。一家は、家賃を滞納しており、この日はアパートからの立ち退きを家主と約束した日だった。
 居間にあった鍋に火のついた木炭があり、同署は一酸化炭素中毒による一家心中を図り、男性は死にきれずに自ら手首を切ったとみている。一家は何らかの事情で多額の借金を抱えていたらしく、同署で経緯を調べている。
 関係者によると、一家は約20年前からこのアパートに住んでいた。家賃は8万円で、1年ほど前から家賃支払いが滞ったが、今年8月には滞納分の80万円を一度に納めていた。ところが9月から再び滞納が続き、10月いっぱいでの立ち退きに同意していたという。80万円は、年金を担保に銀行から借りていた。
 近所の住民によると、男性宅には今年夏ごろから見慣れないスーツ姿の男性がしばしば訪れていた。「借金返済を求められているように見えた」という。
 男性は3年前までガス配管工として会社に勤務。退職後は年金で暮らし、シルバー人材センターの紹介でこん包作業をして月5万円ほどの給料も得ていた。長男は最近、勤め先でトラブルがあり仕事を辞めていたという。「地味な暮らしぶりだったのに、家族に何があったのだろうか」と男性の知人は首をかしげた。【川上晃弘】
(毎日新聞) - 11月1日3時3分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061101-00000007-mai-soci