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2006年10月31日(火) 00時00分

虐待受ける15〜20歳 シェルターで保護朝日新聞

  横浜の弁護士らが来春、虐待を受けるなどした15〜20歳の少年少女のための一時避難所(シェルター)「子どもセンターてんぽ」を開設する。弁護士や福祉関係者でNPO法人を設立し、運営にあたる。子どものための民間シェルターは、県内初。設立メンバーの高橋温弁護士は「家庭で安心して暮らせなくなった子どもたちの自立を支えたい」と話している。

  シェルターは横浜市内の一軒家で、定員は4〜6人。虐待を受けながら、年齢などの条件があわず、児童相談所で保護しきれない子たちが対象だ。保護した子どもには担当弁護士がつき、援助や相談に応じるという。

  虐待を受けた子どもたちの保護は児童相談所と、児童相談所から委託を受けた児童福祉施設が担っている。だが、特に都市部の児童相談所では保護児童の定員オーバーの状態が続いている。横浜市南区や神奈川区などを管轄する市中央児童相談所には3カ所の一時保護所があるが、計84人の定員に対し、保護児童数が100人を超える状態が続いているという。

  また、児童福祉法により、保護されるのは18歳未満とされているため、18歳になって福祉施設を退所させられ、行き場をなくす子もいるという。
  メンバーの一人の影山秀人弁護士は「帰る場所がなく街にはじき出され、非行に走る子もいる。シェルターがすべての問題を解消できるとは思わないが、少しでもサポートになれば」と話す。

  NPO「子どもセンターてんぽ」は11月2日午後7時から、横浜市中区の開港記念会館で設立総会を開く。運営を支える会員も募集している。問い合わせは新横浜法律事務所(045・477・5821)へ。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000610310004