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2006年10月31日(火) 00時00分

ケータイで漫画、増えて“まんが”な…ネット配信ZAKZAK

 【ケータイ漫画】

 講談社が23日からネット配信を始めたのは、週刊モーニングに連載中の人気漫画『ドラゴン桜』『エレキング』などを含めた計30作品。『ドラゴン桜』は、落ちこぼれの高校生を東大受験にチャレンジさせるストーリーで、テレビドラマにもなった。『エレキング』は見る者を脱力させるのが特徴の4コマ漫画。

 料金は1話当たりモノクロで税込み52円、カラーで同104円。これに通信の際のパケット料金などがかかるため、単行本1刊(10話ほど収録)の値段540円と比べると割高だが、ネットで買えてどこでも読める手軽さがウケて、評判は上々という。

 講談社では「携帯への漫画のネット配信は以前から取り組んでいたが、モーニングに連載するものも含めて30作品という多さは初の試み。11月には7作品、12月には10作品を加え、配信する数をどんどん増やしていく」(MouRa部の吉沢新一次長)と鼻息は荒い。

 携帯へのネット配信では、小学館も今年1月から『ビッグコミックオリジナル』などの作品を開始。古き良き日本を振り返る人気作品『三丁目の夕日』などが読めるとあって注目を集めている。集英社も5月から、『週刊ヤングジャンプ』などに掲載しているアクション漫画『GANTZ(ガンツ)』などの配信を始めた。両社とも「好調」とアピールする。

 【読者は拡大】

 インターネット生活研究所によると、携帯やパソコンなどを媒体とする電子コミック市場は平成17年度で約34億円。「今後、急成長するのは確実」(同研究所)とされ、18年度は約1.5倍の50億円規模に拡大するとみられている。

 先の大手出版3社も、市場規模の拡大を先取りして積極的に事業展開するが、ネット利用者が増えれば漫画雑誌の実売部数を減らす懸念もある。が、各社とも部数を減らすどころか「読者は増えた」と口をそろえる。どういうことなのか。

 小学館のネットメディアセンターでは「紙で漫画雑誌を読む層と携帯で読む層は違う。ネット配信によって読者の裾野が広がった」と説明。集英社も同様の見解を示し、講談社の吉沢氏は「ネット配信は作品そのものをピーアールする効果がある」と紙媒体への相乗効果を指摘する。

 ネット媒体が繁盛すると、紙媒体のほうが食われてしまうような印象があるが、こと漫画については共存共栄の関係にあるようだ。

ZAKZAK 2006/10/31

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_10/t2006103110.html