悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年10月31日(火) 00時00分

消費者金融 3社で赤字6200億円 東京新聞

 消費者金融大手のアコム、アイフル、プロミスの三社は三十日、二〇〇六年九月中間連結決算の純損益予想について、いずれも従来の黒字予想から大幅な赤字に転落すると発表した。赤字額は三社合計で約六千二百億円に上る。「灰色金利」の返還請求が相次いでおり、備えとしての引当金を積み増すため、各社とも巨額の特別損失を計上。未発表の武富士も最終赤字に転落するとみられ、高金利で業績拡大を続けてきた消費者金融業界は曲がり角を迎えた。 

 赤字幅が最大となったアコムは、純損益の予想を三百三十億円の黒字から二千八百二十一億円の赤字に下方修正。アイフルは二百二十八億円の黒字から千七百九十五億円の赤字に、プロミスは二百三十五億円の黒字から千五百九十四億円の赤字にそれぞれ下方修正した。赤字転落は各社とも株式上場以来初めて。

 貸金業界をめぐっては、出資法の上限(年29・2%)と利息制限法の上限(年15−20%)の中間の「灰色金利」について、債務者からの返還請求が相次いでいる。これを受けて日本公認会計士協会は今月、過払い金返還に備えて引当金を積み増すよう求めた新指針を発表した。

 新たな引当額は、アコムが三千五百七十五億円、アイフルが二千二百八十一億円、プロミスが二千百四十四億円に上り、当初の数百億円から大幅に拡大。プロミスは同日、通期の業績予想も修正し、当初は五百十六億円の黒字としていた純損益を千五百四十一億円の赤字に下方修正した。

 政府、与党は灰色金利を撤廃する貸金業規制の見直し案もまとめており、貸出金利の引き下げを迫られる消費者金融は経営環境の悪化が必至だ。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20061031/mng_____kei_____002.shtml