2006年10月31日(火) 00時00分

医師免許なくピアス穴あけ 経営者の男ら逮捕 （東京新聞）

　医師の資格がないにもかかわらずピアスの穴を耳に開けたとして、警視庁生活環境課と荻窪、志村両署は三十一日、医師法違反（無資格医業）と薬事法違反（医薬品の無許可販売）の疑いで、東京都渋谷区の大手ピアススタジオ「パラドックス・アンジェリック・ママレイド」経営で、いずれも千葉県浦安市日の出三、会社役員鈴木浩行（４５）と、同伊藤真奈美（４２）の両容疑者を逮捕した。

　ピアススタジオは、耳たぶ以外にもへそや舌、鼻など体の一部に穴を開ける「ボディーピアス」も扱っていた。穴開けは医療行為にあたり、医師の資格が必要だが、多くのスタジオで無資格手術が横行、トラブルも多いという。同課によると、ピアススタジオの摘発は初めて。

　調べでは、二人は昨年十一月から今年五月、医師の資格がないのに同店で、都内に住むアルバイトの男性（１９）の耳たぶや舌計五カ所に四回にわたり、「ニードル」という専用の針でピアスをつけるための穴を開ける医療行為をした疑い。調べに対し、二人は容疑を認めているという。

　男性は最後に穴を開けた三日後、耳から大量出血し、病院に運ばれた。同店は二〇〇三年十二月に開店し、これまで二億三千万円を売り上げた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061031/eve_____sya_____003.shtml