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2006年10月31日(火) 11時26分

税務署装い「振り込め」読売新聞

高齢者ら7人に未遂 「滞納」と電話

 電話で税務署員を装って現金をだまし取る新手の振り込め詐欺が全国で相次いでいるなか、和歌山税務署に30日、和歌山市内の高齢者ら男女7人から同様の電話を受けたとの届け出があった。今のところ、現金をだまし取られたなどの実害は出ていないが、和歌山西署は被害届が出された場合、詐欺未遂容疑で捜査する方針。

 大阪国税局などによると、30日午前10時40分ごろ、同市内の高齢の男性の自宅に税務署員を名乗る男から電話があった。男は「税金の滞納がかさんでいるので国税局に引き継がれる。振り込みをしてほしい」と言い、銀行に行って現金自動預け払い機(ATM)で入金するよう指示した。

 不審に思った男性が、「税金を振り込ませることがあるのか」と同税務署に確認の電話をしたことから発覚した。このほか、6人が夕刻までに同様の電話を受け、いずれも同税務署に問い合わせてきた。

 男は「期日までに入金すれば還付金の権利が得られるので、ATMで振り込みしてほしい」などと言葉巧みに誘い、「ATMに着いたら電話してくれ」と言って、フリーダイヤルの番号を伝えていたが、実際に銀行に行った人はいなかった。

 税務署員を装った振り込め詐欺と同詐欺未遂は、今年6月ごろから埼玉、群馬両県などで相次ぎ、今月20日までに全国の税務署に2500件以上の被害や相談が寄せられている。近畿2府4県での届け出は、今回が初めてという。

 今後、被害が出ることも懸念されるため、和歌山税務署は市内の金融機関にチラシを配るなどして注意を呼びかけた。同税務署は「金融機関の口座を指定して税務署から振り込みを求めることはない。不審な電話があった場合は、すぐに問い合わせてほしい」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news001.htm